絵巻からうまれた絵本 ピノッキオ [絵巻]
先日のマッチ売りの少女に続いて舟越桂のピノッキオをご紹介いたします。
庭園美術館で行われた舟越さんの展示で、実物のピノッキオをご覧になった方も多いでしょう。
絵巻の原画制作を引き受けて下さった舟越さんはまず実際に、ピノッキオを作りました。
これから描く物語の主人公を、まっさきに彫刻で作るだなんて、彫刻家の舟越桂ならではだとおもいませんか。
現実の世界ではこうべを垂れている木の人形ピノッキオが絵巻の中でいきいきと動き出します。
ピノッキオは大うそつきの、怠け者の、超悪ガキ。
原文を読んだ時、私は思いました。「こんな子供が近所にいたら・・・しばきたおす」と。原作のピノッキオは正直申しますと、どす黒い話です。残酷なシーンも多々出てきます。
でも舟越さんが描くのは透明感のある、とても美しい世界!
ピノッキオは首を吊られて殺されたりしていますが、そのシーンすら美しいのです。
細かに描き込まれたディテールがまた楽しく、幾度読んでも味わい深い絵本です。
舟越桂の絵本「ピノッキオ」
世界の童話3冊セットとなっています。
それぞれ1000部しか制作しておりません。
ご購入はお早めに
小杉小二郎「マッチ売りの少女」
舟越桂「ピノッキオ」
堀川えい子「竹取物語」
各1冊:1,800円(税込・送料別)
3冊セット:5,400円(税込・送料別)
お問い合わせは高橋工房まで。
shioさん
nice!ありがとうございます。
by kobo (2010-12-02 15:51)
nonkoさん
nice!ありがとうございます。
by kobo (2010-12-02 15:52)